tender dragon Ⅱ
外だってことなんて忘れてた。
自然と目を瞑ってしまっていたんだから。
唇を食べられてしまうみたいだった。
キラキラ光る唇は、希龍くんにはとっても魅力的に見えたみたいで、前よりも長い長いキスだった。
「んっ……」
自然と漏れてしまう声。
誰よりも優しくて
誰よりも責任を感じやすい人。
希龍くんは誰にも負けない強さを持つ優しい"金龍"。
みんなを引き付けるだけの魅力がある人。
……あたしの、大好きな人。
ずっと、傍にいてくれますか?
唇が離れたとき、希龍くんはあたしの大好きな笑顔でこう言うの。
「ちょっと、拉致られてくれない?」
【END】