tender dragon Ⅱ
ちゃんと"好き"って伝えるから。返事がいいものじゃなくても、あたし泣いたりしないから。
ただ、会えるだけでいい。
「探してやる。だから、もう逃げんな。」
蒼空くんの言葉に返事は出来なかったけど、その代わりに必死に頷いた。
もう逃げないよ。くだらない理由をつけて、みんなから離れるのもやめるよ。
「…でも…っ、どうやって…?」
芽衣に連絡がないってことは、きっと蒼空くんにも連絡がないんだろう。
それなのに、どうやって?
「龍泉なめんなよ。」
そう言って笑うから、理由なんてないけどほんとに探し出してくれる気がした。
どこで何をしてるのか分からないし、誰といるのかも分からないけど、あたしの気持ちはずっと変わらない。
希龍くんが好きなまま。
だから、会いに行くよ。