The endless world
帰り道――
昨日の豪雨で増水した河川の横を正宗と桜良と通る。
「うー、さぶい!風強いね。あぁ!!大事な書類が!待って!!」
「って!!増水して危ないぞ!!」
ズルっ!!
「桜良!!」
傾いた体をこっちに引き寄せた反動で自分が川に転落する。
ごぼっ!!
「初夢!!」
流れに乗った私の体は深いところまで流れて濁流に飲まれていった。
「誰か!!」
正宗が叫んでいるのが徐々に聞こえなくなっていった。