The endless world
first―prologue
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何億年、何京年と月日は流れて、人と言う生き物ができた。
その生き物達は自分達より遥かに短い寿命を繰り返しながら何度でも幾たび幾度と生まれ変わっては生活していた。
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「こんな寒い時期になんで外に出て修行だよ!!」
声を上げて疲弊不満をいいまくっているのは最近まで部長だったのに格下げを喰らった剣道部、副部長兼、私の彼氏だ。
「寒いから体動かすのに丁度いいんでしょうが。」
「お前は寒くないのかよ!?」
「そうだった、男だったな。女より皮下脂肪が少ないんだったな。」
「かわいくねーよ!かわいくねー!!」
「ふ、彼氏だからって甘やかすわけには行かないからな。」
何時もと同じようなじゃれあいをしている私たちの部は、はっきり潰れかけている。
この剣道部の指揮守をしているのは、この年の8月に突然転入して来た私、織田 純白(おりた しろい)である。
「そんなんだから、女に見えねーんだよ。彼氏のメンツを少し考えろ!!」
「私より弱いのが悪い、形に囚われた試合ばっかりするからだ。」
こんなじゃれ合いを毎回している私の彼の名は松原 清香(まつばら さやか)だ。
こんな感じだから未だに男女の関係になっていないのがネックだったりする。