chocolate cafe

 なんだか、よく分かんないけど
 悠くんが可哀想だったから
 巨大ポッキーも二本あげた。

 そしたら、陽くんは
 優しくふふっと微笑んでくれた。


 悠くんはももの頭を
 優しく撫でてくれながら
 こう言ってくれたんだ。
 

「....ももは、可愛いな。
 凄く真っ直ぐで純粋で......
 壊してしまいたくなる程だよ....」

 そう言った悠くんは
 今にも壊れてしまいそうな
 儚い瞳で笑っていた....

 どうしてそんな顔をするのか
 分からず、ももはただ、
 ぼーっと悠くんに頭を撫でられている
 ことしか出来なかった........
 
 
 しばらくすると、
 悠くんはももが少し困った顔を
 していることに気が付いて
 ももの口の中にさっきのポッキーを
 押し入れてきて、

 そのまま、悠くんはももの腕を
 押さえながら、もものくわえている
 ポッキーの端をくわえ始めた。

 悠くんは、そのまま何食わぬ顔で
 ポッキーを食べ進めて行き、
 残り4㎝くらいになると
 一度止まってからまたゆっくりと
 食べ初めていって、
 残り2㎝くらいになると
 悠くんはももをじっと見つめてきて、

 ももはぼふんっと音が鳴りそうな
 くらいにに一気に顔が真っ赤に
 なってしまって、
 恥ずかしさが途端に込み上げてきて
 ももは目を閉じてしまった。

 
 すると、唇に柔らかくて湿って
 いるものが触れてきて
 離れたかと思うとまた触れて...
 また何度も悠くんにキスをされた。

 けれど、さっきと違って
 触れるだけの優しいキスだった。


 キスの味は甘い甘い
 チョコレートの味がした....



 
 
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