星空の下で
俺は高校になんとか合格し恭一と共にいわゆるヤンキー高校に入学した。俺の仲間もそれぞれ希望の高校に入学し俺達は高校生活をスタートさせた。慶太郎!お前はやっぱり頭いいな!進学校に入学出来るなんてお前いつ勉強したんだよ。お前はいつだって努力するよな。こっちはさすがにヤンキー高校だけあって初日からクラスメイトでの喧嘩はあっちこっちで見られたぞ。もちろん俺達も例外ではなくすぐに停学となった。慶太郎は大丈夫か?
『大輔!3年の望さんが遊んでくれるらしいぞ』
『卒業する気あるのか?俺らやったところでメリットねーだろ』
『まあいいんじゃね?1年相手に遊びたいんだろ?大輔なら勝てるよ!』
『俺がまた停学食らうじゃねーかよ。下手したら進級できねーんじゃねーか?あーめんどくせー』
『お前が大輔?』
『はい。そうっすね。誰とやればいいんすかね?』
『やらなくていいよー!お前夜あいてんの?飲みに行くか?』
『やらないんすか?飲みぐらいいいっすよ』
俺は3年の望先輩になぜだかかわいがられ色んな人を紹介してもらった。その中の水樹さんはヤクザの息子であり現役のヤクザだった。あー俺も将来はチンピラかヤクザってとこか。酒乱の親父がチンピラみたいなもんだったからな。蛙の子は所詮蛙か。俺が高校入学早々停学を食らっている頃中2になった弟雄輔はバイクの窃盗でパクられ鑑別所に入っていた。俺達兄弟はロクでもねーな。育った環境のせいにすれば簡単だけどそれは逃げになるんだろうな。
『大輔!久しぶり!高校どう?』
『あーまあ予想通りでヤンキーだらけだよ。誠は?雄一郎と同じ学校だろ?』
『うん!俺ら平和な学校だよー。まあ逆につまんねーぐらいだな。ユズルはサーフィンのプロテスト受けるらしく毎日海行ってるみたいだし謙也も平和らしいよ。夏休み入ったら大輔ん家に泊まりに行くって言ってたぞ。みんなで飲もうって!慶太郎はどうなの?あいつ連絡いつもつかねーんだけど。まあ中学の頃からなかなかつかねーよな。携帯なくすから』
『そうなんだよ。あいつだけは本当に連絡つかねー!もう夏休みになるのにな。何やってんだあいつは!』
夏休みに入っても慶太郎だけは連絡がつかなかった。慶太郎!お前は何を考えてんだ?進学校だから勉強が大変なのか?そんなことじゃねーよな。お前は遊んでても努力する奴だ。結局夏休みにも慶太郎とは1度も会えず二学期がスタートした。
『大輔!慶太郎と連絡ついた?』
『いやつかねー』
『あいつマジやばいんじゃね?生きてんのかよ?』
『知らねーよ。なんかあったら連絡してくるだろ。あっ!恭一!俺今日昼で早退するわ』
『なんで?どっか行くのか?』
『ちょっとな。水樹さんと会うから』
『大輔!あの人本物のヤクザだぞ!あんまり深く関わらない方がいいだろ!』
『あー。そんなことはわかってるよ。まあでも俺次はもう退学だからな。進級も無理っぽいし。なるようにしかならねーよ』
結城壮一郎さん!俺はなんだかどんどんダメな人間になっていってるような気がします。あなたに憧れたのにあなたとは正反対の道へと進んでるようなそれとも一歩たりとも進んでいないのかよくわかりません。お義父さんが言ってたように俺は着実にヤンキーの道を歩いています。と言う事はのたれ死ぬのも間近っすかね?どこに向かっているのかさえわからないんすよ。神にも見放されたんすかね。二学期が始まり10日程してようやく慶太郎が突如俺の前に現れた。学校は退学になり喧嘩に明け暮れ死に場所をさまよっていたと言う慶太郎はもうボロボロになっていた。慶太郎!俺達に道はないのか?手を差し伸べてくれる大人等おらず俺達は生きていけるはずがない。神様!まだかよ!いい加減にしてくれよ!俺達はもう完全に闇の中だぞ。
『大輔!酒買ってきたぞ!』
『あー。お前それなに?』
『ドラッグ!合法らしいけど違法だろ。まあ法律は人を守る為にあるわけじゃないからな。もはや法律で人は救えねー。正義なんてあってねーようなもんだ』
『慶太郎!やめとけ!いかれちまうぞ!』
『もういかれてんだろ。俺はとっくにいかれてる』
『やめろっつってんだよ!』
『はあ?やんのか!大輔!』
『お前がそんなもんに手を出すならやるしかねーだろ!』
『久しぶりだね!大輔とやり合うのは。俺の方が強いんじゃねーの?』
『やってみなきゃわかんねーだろ』
『あっそう。俺が勝ったら俺の邪魔をするな!大輔!いいな?』
『あー。お前には勝たせねーよ。お前を廃人にするぐらいなら殺した方がマシだ』
『おもしろくなりそーじゃん。俺はすでに廃人だぞ。俺のどこを見てる大輔!』
『っうぅ、お前はまだ終わってねーんだよ!俺が終わらせねーよ!』
『っつぅ、そんなパンチじゃ俺を倒せねーよ!大輔!綺麗事は沢山だ!』
『うっぐぅ、ハアハアお前は廃人じゃねーよ!お前こそしっかり自分を見てろ!』
『っうぅ、もういいよ大輔。お前を殴りたくない。お前は俺に勝てない。やめてくれ』
『俺はお前を守る為に死ねんだよ!慶太郎!俺はお前の為に命はれるぞ!いつだってな!だからそんなくだらねーもんで終わらせんじゃねーよ!』
『わかった。悪かった。俺も命はれるよ。お前を守る為に今は残しておくよ。ありがとう大輔!俺が弱すぎるな。悪い』
『俺だってよえーよ!だから一緒に強くなろう!慶太郎!俺達まだガキだ!生きる為に強くなろう』
『生きる為か。俺はお前を守る為に強くなるよ。俺には目的がなければ生きる理由が見つからないからな』
『あー。それでもいいよ。慶太郎!強くなろう!俺達はまだまだ弱い』
結城壮一郎さん!今夜は星がまったく見えません。まるで俺達をあざ笑うかのように真っ暗です。慶太郎を守りたい。だけどそんな力が今の俺にはまったくないんすよ。神の計らいもなさそうだしとにかく生きる為だけの道を探します。
『大輔!3年の望さんが遊んでくれるらしいぞ』
『卒業する気あるのか?俺らやったところでメリットねーだろ』
『まあいいんじゃね?1年相手に遊びたいんだろ?大輔なら勝てるよ!』
『俺がまた停学食らうじゃねーかよ。下手したら進級できねーんじゃねーか?あーめんどくせー』
『お前が大輔?』
『はい。そうっすね。誰とやればいいんすかね?』
『やらなくていいよー!お前夜あいてんの?飲みに行くか?』
『やらないんすか?飲みぐらいいいっすよ』
俺は3年の望先輩になぜだかかわいがられ色んな人を紹介してもらった。その中の水樹さんはヤクザの息子であり現役のヤクザだった。あー俺も将来はチンピラかヤクザってとこか。酒乱の親父がチンピラみたいなもんだったからな。蛙の子は所詮蛙か。俺が高校入学早々停学を食らっている頃中2になった弟雄輔はバイクの窃盗でパクられ鑑別所に入っていた。俺達兄弟はロクでもねーな。育った環境のせいにすれば簡単だけどそれは逃げになるんだろうな。
『大輔!久しぶり!高校どう?』
『あーまあ予想通りでヤンキーだらけだよ。誠は?雄一郎と同じ学校だろ?』
『うん!俺ら平和な学校だよー。まあ逆につまんねーぐらいだな。ユズルはサーフィンのプロテスト受けるらしく毎日海行ってるみたいだし謙也も平和らしいよ。夏休み入ったら大輔ん家に泊まりに行くって言ってたぞ。みんなで飲もうって!慶太郎はどうなの?あいつ連絡いつもつかねーんだけど。まあ中学の頃からなかなかつかねーよな。携帯なくすから』
『そうなんだよ。あいつだけは本当に連絡つかねー!もう夏休みになるのにな。何やってんだあいつは!』
夏休みに入っても慶太郎だけは連絡がつかなかった。慶太郎!お前は何を考えてんだ?進学校だから勉強が大変なのか?そんなことじゃねーよな。お前は遊んでても努力する奴だ。結局夏休みにも慶太郎とは1度も会えず二学期がスタートした。
『大輔!慶太郎と連絡ついた?』
『いやつかねー』
『あいつマジやばいんじゃね?生きてんのかよ?』
『知らねーよ。なんかあったら連絡してくるだろ。あっ!恭一!俺今日昼で早退するわ』
『なんで?どっか行くのか?』
『ちょっとな。水樹さんと会うから』
『大輔!あの人本物のヤクザだぞ!あんまり深く関わらない方がいいだろ!』
『あー。そんなことはわかってるよ。まあでも俺次はもう退学だからな。進級も無理っぽいし。なるようにしかならねーよ』
結城壮一郎さん!俺はなんだかどんどんダメな人間になっていってるような気がします。あなたに憧れたのにあなたとは正反対の道へと進んでるようなそれとも一歩たりとも進んでいないのかよくわかりません。お義父さんが言ってたように俺は着実にヤンキーの道を歩いています。と言う事はのたれ死ぬのも間近っすかね?どこに向かっているのかさえわからないんすよ。神にも見放されたんすかね。二学期が始まり10日程してようやく慶太郎が突如俺の前に現れた。学校は退学になり喧嘩に明け暮れ死に場所をさまよっていたと言う慶太郎はもうボロボロになっていた。慶太郎!俺達に道はないのか?手を差し伸べてくれる大人等おらず俺達は生きていけるはずがない。神様!まだかよ!いい加減にしてくれよ!俺達はもう完全に闇の中だぞ。
『大輔!酒買ってきたぞ!』
『あー。お前それなに?』
『ドラッグ!合法らしいけど違法だろ。まあ法律は人を守る為にあるわけじゃないからな。もはや法律で人は救えねー。正義なんてあってねーようなもんだ』
『慶太郎!やめとけ!いかれちまうぞ!』
『もういかれてんだろ。俺はとっくにいかれてる』
『やめろっつってんだよ!』
『はあ?やんのか!大輔!』
『お前がそんなもんに手を出すならやるしかねーだろ!』
『久しぶりだね!大輔とやり合うのは。俺の方が強いんじゃねーの?』
『やってみなきゃわかんねーだろ』
『あっそう。俺が勝ったら俺の邪魔をするな!大輔!いいな?』
『あー。お前には勝たせねーよ。お前を廃人にするぐらいなら殺した方がマシだ』
『おもしろくなりそーじゃん。俺はすでに廃人だぞ。俺のどこを見てる大輔!』
『っうぅ、お前はまだ終わってねーんだよ!俺が終わらせねーよ!』
『っつぅ、そんなパンチじゃ俺を倒せねーよ!大輔!綺麗事は沢山だ!』
『うっぐぅ、ハアハアお前は廃人じゃねーよ!お前こそしっかり自分を見てろ!』
『っうぅ、もういいよ大輔。お前を殴りたくない。お前は俺に勝てない。やめてくれ』
『俺はお前を守る為に死ねんだよ!慶太郎!俺はお前の為に命はれるぞ!いつだってな!だからそんなくだらねーもんで終わらせんじゃねーよ!』
『わかった。悪かった。俺も命はれるよ。お前を守る為に今は残しておくよ。ありがとう大輔!俺が弱すぎるな。悪い』
『俺だってよえーよ!だから一緒に強くなろう!慶太郎!俺達まだガキだ!生きる為に強くなろう』
『生きる為か。俺はお前を守る為に強くなるよ。俺には目的がなければ生きる理由が見つからないからな』
『あー。それでもいいよ。慶太郎!強くなろう!俺達はまだまだ弱い』
結城壮一郎さん!今夜は星がまったく見えません。まるで俺達をあざ笑うかのように真っ暗です。慶太郎を守りたい。だけどそんな力が今の俺にはまったくないんすよ。神の計らいもなさそうだしとにかく生きる為だけの道を探します。