星空の下で
『大輔!宿題をしたのか?』
『いやまだ』
『勉強ぐらいしてないと将来困るのはお前なんだぞ。男は家族を養っていかなきゃならないんだ。勉強がわからないんだったら塾へ通うか?そんなことじゃ中学でも勉強についていけなくて不良になるのが目に見えているぞ』
『別に不良だろうがなんだろうが生きていければそれでいいじゃん。父親ぶるなよ。俺の親父はあんたじゃねーんだ。食わしてくれている事には感謝するけど俺の人生は俺が決めるよ。勉強出来なくてのたれ死ぬならそういう運命だったって俺は諦めもつく覚悟はとっくに出来てんだよ。だからガタガタうるせーこと言うんじゃねーよ!』
『大輔!お父さんに何言ってんの?あんた誰のおかげで普通に学校通えてると思ってんのよ!』
『だからそれは感謝してるって言ってるだろ!クソ女!いってぇー!何すんだよ!』
『お前のお母さんだろ。クソ女なんて言うんじゃない。大輔!待ちなさい!』
俺が間違っているのはわかってんだよ。お義父さんあなたには本当に感謝してる。だって俺はやっと普通の生活が出来てんだからな。全てお義父さんのおかげだよ。わかってんだよ。わかってるからもう俺を追い込まないでくれよ。あー星だ。結城壮一郎さん!あなたと語り合った公園のベンチで見た空と今俺が見上げている空は繋がっているんだよな?あなたも今日の星空を見てる?俺はあなたの息子代わりとしてバイトだと思っていたし俺があなたの喋り相手になってやってるって思ってたけど違ったよ。俺があなたに聞いてもらったり教わったり俺自身が癒されてたんだな。大人は敵だって思ってきた俺にあなたは簡単に俺の中に入ってしまっていたんだ。俺勘違いしていたよ。やっぱ大人には勝てないよな。あなたと語り合いたい。聞いてほしいよ。結城壮一郎さん。
『大輔!今日はどこの病院行くんだよ?お前いったい誰探してんの?』
『恭一!お前なんでついてくるんだよ!』
『いやー暇だから?で、誰?女?』
『ちげーよバカ!俺は女なんかめんどくせーからどうでもいいんだよ』
『ななちゃんはクラス1のかわい子ちゃんだぞ!その子にコクられてフルお前はおかしい!俺だったら喜んで付き合うわ!ななちゃんをフッてまで大輔が夢中になる女の子はどんな娘か気になるじゃん!入院してんのか?前の学校の娘?』
『だから女じゃねーっつってんだろ!俺が探してるのは男だ』
『えっ?大輔ってまさか男が好きなのか!?』
『バカか!お前は!俺はそっちにも興味ねーよ!ただめんどくさい女が嫌いなだけだ』
『めんどくさいってなんだよ?女の子とデートしたり楽しい事だらけじゃねーかよ。んで男って兄貴かなんか?』
『まあそんなような感じ。俺が初めて憧れた大人だ。どこの病院か聞いときゃ良かった。俺がバカで勘違いしてたからな。俺が助けてやってたと思ってたんだから俺は本当にバカだ。今頃気づくなんておせーんだよな。俺が助けられてたんだ』
『大輔!名前しかわかんねーんだったら無理だよ。諦めろ!親と喧嘩した時は俺ん家泊まりに来ればいいじゃん!俺も親うぜーけど』
『あー。ありがとう。恭一』
『元気だせって!うわっ!いってー』
『おい!クソガキどこ見て歩いてんだよ!いてーのはこっちだ!バカ!慰謝料払え!』
『あっ、ごめんなさい』
『シュウ!お前そいつらまだ小学生じゃねーか。小学生からもかつあげする気かよ』
『ごめんなさいじゃ済まねーんだよ!お前がぶつかってきたんだろ!いてーんだよ!慰謝料出せって!いくら持ってんだよ!』
『あの!すいません。でも恭一はちょっと当たっただけだしそんなに痛くないでしょ。慰謝料なんか払わねーよ!』
『はあ?なんだてめぇ!なめてんのか!』
『シュウ!やめとけ!行くぞ!学校の近くでガキ相手にもめんじゃねーよ!』
『今度見つけたらぜってー払わすぞ!』
『大輔!お前あの人達来年俺らが入る中学の先輩になるかも知れねーんだぞ。3年で卒業してくれたらいいけどどう見たって3年ぽくないよなー最悪じゃん。俺らやられるんじゃねーか?』
『上等だよ!やっちまえばいいんだ!恭一!俺らが入学するまでに鍛えよう!ボクシングジム行こうぜ!』
『えー!マジかよ!やる気?俺らと体格違いすぎだろ。やっぱ中学生と小学生ではえらい違いだよなー!俺やれる気全然しねーのにお前普通にからんですげーな!大輔!勝てる気するわけ?』
『しねーよ!だから鍛えるんだろ!バカ!』
俺はあなたを探したけど結局見つけられなかったよ。俺の少ないお小遣いでは行ける範囲も限られてくるしやっぱ神の計らいがないと無理みたいだ。あなたを頼らず強くなれって言われてるみたいな気がするから俺はあなたと会えるまで待ってるよ。まずは友達を守れる男になるわ。バカな俺にはそれぐらいしかわかんねーよ。結城壮一郎さん!あなたに教わった事をちょっとずつ思い出して深い意味を理解出来るようになるまで俺は頑張るよ。
『いやまだ』
『勉強ぐらいしてないと将来困るのはお前なんだぞ。男は家族を養っていかなきゃならないんだ。勉強がわからないんだったら塾へ通うか?そんなことじゃ中学でも勉強についていけなくて不良になるのが目に見えているぞ』
『別に不良だろうがなんだろうが生きていければそれでいいじゃん。父親ぶるなよ。俺の親父はあんたじゃねーんだ。食わしてくれている事には感謝するけど俺の人生は俺が決めるよ。勉強出来なくてのたれ死ぬならそういう運命だったって俺は諦めもつく覚悟はとっくに出来てんだよ。だからガタガタうるせーこと言うんじゃねーよ!』
『大輔!お父さんに何言ってんの?あんた誰のおかげで普通に学校通えてると思ってんのよ!』
『だからそれは感謝してるって言ってるだろ!クソ女!いってぇー!何すんだよ!』
『お前のお母さんだろ。クソ女なんて言うんじゃない。大輔!待ちなさい!』
俺が間違っているのはわかってんだよ。お義父さんあなたには本当に感謝してる。だって俺はやっと普通の生活が出来てんだからな。全てお義父さんのおかげだよ。わかってんだよ。わかってるからもう俺を追い込まないでくれよ。あー星だ。結城壮一郎さん!あなたと語り合った公園のベンチで見た空と今俺が見上げている空は繋がっているんだよな?あなたも今日の星空を見てる?俺はあなたの息子代わりとしてバイトだと思っていたし俺があなたの喋り相手になってやってるって思ってたけど違ったよ。俺があなたに聞いてもらったり教わったり俺自身が癒されてたんだな。大人は敵だって思ってきた俺にあなたは簡単に俺の中に入ってしまっていたんだ。俺勘違いしていたよ。やっぱ大人には勝てないよな。あなたと語り合いたい。聞いてほしいよ。結城壮一郎さん。
『大輔!今日はどこの病院行くんだよ?お前いったい誰探してんの?』
『恭一!お前なんでついてくるんだよ!』
『いやー暇だから?で、誰?女?』
『ちげーよバカ!俺は女なんかめんどくせーからどうでもいいんだよ』
『ななちゃんはクラス1のかわい子ちゃんだぞ!その子にコクられてフルお前はおかしい!俺だったら喜んで付き合うわ!ななちゃんをフッてまで大輔が夢中になる女の子はどんな娘か気になるじゃん!入院してんのか?前の学校の娘?』
『だから女じゃねーっつってんだろ!俺が探してるのは男だ』
『えっ?大輔ってまさか男が好きなのか!?』
『バカか!お前は!俺はそっちにも興味ねーよ!ただめんどくさい女が嫌いなだけだ』
『めんどくさいってなんだよ?女の子とデートしたり楽しい事だらけじゃねーかよ。んで男って兄貴かなんか?』
『まあそんなような感じ。俺が初めて憧れた大人だ。どこの病院か聞いときゃ良かった。俺がバカで勘違いしてたからな。俺が助けてやってたと思ってたんだから俺は本当にバカだ。今頃気づくなんておせーんだよな。俺が助けられてたんだ』
『大輔!名前しかわかんねーんだったら無理だよ。諦めろ!親と喧嘩した時は俺ん家泊まりに来ればいいじゃん!俺も親うぜーけど』
『あー。ありがとう。恭一』
『元気だせって!うわっ!いってー』
『おい!クソガキどこ見て歩いてんだよ!いてーのはこっちだ!バカ!慰謝料払え!』
『あっ、ごめんなさい』
『シュウ!お前そいつらまだ小学生じゃねーか。小学生からもかつあげする気かよ』
『ごめんなさいじゃ済まねーんだよ!お前がぶつかってきたんだろ!いてーんだよ!慰謝料出せって!いくら持ってんだよ!』
『あの!すいません。でも恭一はちょっと当たっただけだしそんなに痛くないでしょ。慰謝料なんか払わねーよ!』
『はあ?なんだてめぇ!なめてんのか!』
『シュウ!やめとけ!行くぞ!学校の近くでガキ相手にもめんじゃねーよ!』
『今度見つけたらぜってー払わすぞ!』
『大輔!お前あの人達来年俺らが入る中学の先輩になるかも知れねーんだぞ。3年で卒業してくれたらいいけどどう見たって3年ぽくないよなー最悪じゃん。俺らやられるんじゃねーか?』
『上等だよ!やっちまえばいいんだ!恭一!俺らが入学するまでに鍛えよう!ボクシングジム行こうぜ!』
『えー!マジかよ!やる気?俺らと体格違いすぎだろ。やっぱ中学生と小学生ではえらい違いだよなー!俺やれる気全然しねーのにお前普通にからんですげーな!大輔!勝てる気するわけ?』
『しねーよ!だから鍛えるんだろ!バカ!』
俺はあなたを探したけど結局見つけられなかったよ。俺の少ないお小遣いでは行ける範囲も限られてくるしやっぱ神の計らいがないと無理みたいだ。あなたを頼らず強くなれって言われてるみたいな気がするから俺はあなたと会えるまで待ってるよ。まずは友達を守れる男になるわ。バカな俺にはそれぐらいしかわかんねーよ。結城壮一郎さん!あなたに教わった事をちょっとずつ思い出して深い意味を理解出来るようになるまで俺は頑張るよ。