想い出、そばに(仮)



翔ちゃんは、私の瞼を消毒して帰っていった。




そして、考えるのは。





「離れなきゃ」




それだけ。


きっと、今がちょうどいいんだよ。
って、自分に言ってみる。


噂で聞いたのを思い出す。

翔ちゃんが告白された、ってやつ。


私がいるせいで、翔ちゃんに彼女がいたことはない。浮いた噂もたたない。自由にできない。
全部、私のせい。




私が悪い。

翔ちゃんを私に縛っちゃ、いけない。




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