想い出、そばに(仮)



私が高校生になって、1年と3ヶ月。


翔ちゃんがいなかったら、高校なんて通ってなかったと思う。
進学を諦めようとしていた私を説得したのは、翔ちゃんだ。



新しい友達ができて。
毎日が楽しくて。


翔ちゃんが私にくれたものは大きい。



でも。
私は彼に何も与えてあげられていない。



学校に一人でいけない私。
校舎内すら一人で歩けない私。
一人じゃ授業だって受けられない。
翔ちゃんがいなきゃ何もできない。





苦しい。
< 5 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop