想い出、そばに(仮)
私が高校生になって、1年と3ヶ月。
翔ちゃんがいなかったら、高校なんて通ってなかったと思う。
進学を諦めようとしていた私を説得したのは、翔ちゃんだ。
新しい友達ができて。
毎日が楽しくて。
翔ちゃんが私にくれたものは大きい。
でも。
私は彼に何も与えてあげられていない。
学校に一人でいけない私。
校舎内すら一人で歩けない私。
一人じゃ授業だって受けられない。
翔ちゃんがいなきゃ何もできない。
苦しい。