お星さまに願いを!

しかし、車まで来たというのに、翔平はなかなか運転席に乗ろうとしない。

「翔平、どうしたの?乗らないの?」

翔平は、強張った表情で私を見る。

「楓子ちゃん、僕、昨日言ったよね?普段、運転は楓子ちゃん任せだ、って。」

そういえば、ゆうべそんな事を言っていたような・・・。

「うん、だから?一応運転は出来るんでしょ?」


「僕、大学も会社も公共交通機関しか使ってないから、ペーパーなんだよ!だから、車を使う時は楓子ちゃんがいつも運転してくれてて・・・。」



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