お星さまに願いを!

だけど、前方へ視線を向けると、聖壇前で私を待つ翔平と目が合った。



ドキッ・・・。



さっきまでお父さんに気を取られていたのに、

優しい眼差しで翔平が聖壇前に立っているのを見たら、

急にドキドキしてきた。結婚するのは『大人楓子』なのに。

『私』が本当に結婚するみたい。


私はゆっくりと、翔平の横にたどり着いた。


翔平が、お父さんに代わって私の手を取り、私の目をまっすぐ見て微笑んでいる。

私の心臓はヤバいくらいにドキドキしている。

もう、リハーサルだとか、そんな事考えられなくなっていた。
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