お星さまに願いを!

気が付けば、指輪の交換のところまで来ていた。

翔平が私の左手の薬指に触れる。

格好だけなのに、鼓動はどんどん早くなっていく。

「この後で、新郎さんは、新婦さんのベールを上げて、口づけです。」

という式場の女性の声がしたかと思うと、

「あらぁ、せっかくだから、練習したら??」

「そうね!二人ともやっちゃいなさいよ!!」

とんでもないことを言い出したのはお母さんとケイコママだ!!

いやいやいや、ダメだって。

何勝手な事を言ってるんですか!!
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