お星さまに願いを!

露骨に拒否すると不審に思われるから、私は助けを求めて翔平の方を見た。

が、しかし・・・。

「うん、そうだね!楓子ちゃん。練習しとこーか。」

「ぇええ!?ちょっと?」

翔平のバカァ!!

空気察してよっ!!

そう思っていたら、翔平の顔が近づいてきた。



私はその瞬間、周りの音も何も聞こえなくなった。


翔平とのファーストキスは不意打ちだったけど、

今は違う。

心臓が壊れそう。

顔に熱が集まるのが自分で分かる。

翔平の顔が、あと10センチのところまで来た。


バクバクバクバク。


く、口から心臓出そう!!
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