お星さまに願いを!
「あ、楓子ちゃん、着いたよ?」
「え?」
気が付けば私たちは、行きつけだというBarの前に着いていたらしい。
『momo’s』と小さな看板が立ててある。
隠れ家的な雰囲気のある外観は、すごく素敵だった。
カランカラン――
ドアを開けると、カウンターにいるバーテンダーのお兄さんがすぐこちらに気付いた。
「お!翔平くん、楓子ちゃん、いらっしゃい。」
スラリとしていて黒縁メガネがとてもよく似合っているバーテンダーさんは、飯田さんというらしい。
すごく気さくで話しやすい人だ。
歳は30代後半くらいだろうか。