お星さまに願いを!
「飯田さんは、この店を奥さんと二人でやってるんだよ。料理とかは奥さんが担当なんだ。」
翔平がそう説明してくれた。
夫婦でBarをやるなんて、カッコいい・・。
少しして、飯田さんが戻ってきた。
「翔平くん、楓子ちゃん、飲み物は何を作ろうか?」
すると翔平は「いつものを二つ」と言って注文した。
程なくして私たちの前に並んだのは、綺麗な赤に近いオレンジ色のカクテルだった。
「翔平、これなあに?」
「これはね、ノンアルコールのレッド・ソンブレロっていうカクテルだよ~。」
「へぇ~。ノンアルコールなんだぁ。」
「うん。僕も楓子ちゃんもお酒、弱いからね~。」