お星さまに願いを!

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うーん。

頬にひんやりと風が当たる。

それに、なんだか心地よい揺れと温もりを感じる。

私は思い瞼を開いた。

夜の住宅街が見える。

なんだか、ふわーっとして、夢の中にいるみたい。

少し顔を上げると、頬に柔らかい毛のようなものが当たる。


「うーん?あれー?」


私どうしたんだろう?


「あ、楓子ちゃん、気が付いた?」

翔平の声がすぐ近くから聞こえる。



・・・あぁ、私


翔平におんぶされてるんだ・・・。



頭がポーッとしていて、あまりなにも考えられない。

こういうの、酔ってるっていうのかなぁ?

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