お星さまに願いを!

「翔平ったら、何言って・・。」

「夕べ楓子ちゃんが、僕に『好き』って言ってくれて、すごい嬉しかったのに・・・。」


うぇぇぇぇぇ!!


な、なんか、それっぽいこと思った気がするけど、まさか声に出てたなんて、恥ずかしすぎる!!

私は必至に誤魔化そうとする。

「いや、その、あれは、酔った勢いっていうかね?」

すると翔平は眉をハの字にして悲しそうな顔をする。

「じゃあ、あれは嘘?17歳の楓子ちゃんは、僕のこと、好きじゃない?」

うっっ!!!

その顔反則だって!

好きじゃないわけないじゃない。

でも、恥ずかしくて言えないよ。


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