お星さまに願いを!
程なくして

カチャリ――――

書斎のドアが開く音がした。

「楓子ちゃん、ごめんね~。今やっと終わったよ~。」

あ、いつもの翔平に戻ってる。

オンとオフがハッキリしているようだ。

「私なら、大丈夫だよ!今『大人のりちゃん』から電話が掛かってきて、話が出来たんだ!!」

「そうなんだぁ。僕は、楓子ちゃんが寂しがってるかと思ったのに~。」

翔平はニコニコしながら私の頭をなでる。

「私はそれくらいで寂しがるような器の小さい女じゃありませんよーだ!!」

私はちょっと威張ってみた。

「お、言ったね、楓子ちゃん。」

翔平は目を細めて、私の頭をポンポンっとした。



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