お星さまに願いを!
「あ、そうだ!楓子ちゃん、口開けて~。」
私が考えていたら、翔平が私の口に何かを放り込んできた。
甘い、イチゴミルクの味が広がった。
「あ、翔平の好きな飴だ~。」
翔平も自分の口に飴を放り込む。
「僕いつも持って歩いてるんだ~。」
得意げに言う翔平。
「食べ過ぎなんじゃないの~?」
家にも瓶一杯に飴があるし、甘い物の取り過ぎは毒だよ、翔平。
「うわぁー。『こっち』の楓子ちゃんと同じこと言うんだぁ。僕『こっち』の楓子ちゃんに、一日5個までって制限されてるんだよね~。」
と、ものすごく残念そうに言ってくる。