お星さまに願いを!
☆8☆『特別な場所』と最後の夜
程なくして、私と翔平は、公園に着いた。
いつも素通りしていたけど、この公園は通学路の脇にある。
ここが、翔平の言う『特別な場所』なの?
私は翔平に手を引かれ、公園内に入った。
公園の真ん中には、一本の大きなクスノキが立っていた。
翔平は、そのクスノキの前で立ち止まる。
「ここが、僕と楓子ちゃんの特別な場所だよ。」
翔平はクスノキを見上げながら言った。