お星さまに願いを!

最後の夜、私と翔平は手を繋いで一緒に眠ることにした。

眠ってしまえば、朝には17歳の自分に戻っているんだ・・・。


やっぱり、まだ翔平の側にいたい

そう思う気持ちが溢れてくる。



本当に、また会える?

不安が込み上げてくる・・。


公園で約束、したのにね・・・。


私は翔平の方を見つめた。


すると穏やかに微笑む翔平と目が合った。


きっと私は今、泣きそうな顔をしている。


「翔平?・・・私、ちゃんと出逢えるよね?・・・戻ってもちゃんと翔平に逢えるよね?」


言葉にしたら、こらえていた涙が、とめどもなく零れる。



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