お星さまに願いを!
冷蔵庫の中は見事に空っぽだった。
「買い出し、いかなくちゃ・・・。」
今夜にはお母さんも帰ってくるから、それまでに夕ご飯も用意しておかなくちゃ。
私は戸締りをして、近所のスーパーに食材を買いに行った。
「・・・・・つい買ってしまったよ。」
買い物袋を抱えて、気分転換に通学路の方を回って帰ることにした私の手には、あのイチゴミルクの飴。
普段、絶対自分では買わないのに、翔平に影響されてしまったらしい。
私は苦笑しながら飴の包みを一つ開けてコロンと口の中へ放り込んだ。
「甘いなぁ。ふふ。」
私はふと、足を止めた。