お星さまに願いを！

・・・うわぁ、この人、めちゃめちゃカッコいい・・・。

見るからに私より年上なその男は、ふんわりとした雰囲気を纏い、人懐っこそうな二重の綺麗な目に、通った鼻筋、形の良い薄い唇・・・

それに肌がすごくキレイだ。

ダークブラウンの髪は寝癖で少しフワッとなっているけど、それさえがお洒落に見える。

あまりに整った容姿に、状況を忘れて見とれてしまった。

「・・・楓子、ちゃん？？」

男は眉を寄せて、不安そうな表情で、じーっと私を見つめている。

私は思わず目を逸らした。

そんなキレイな顔で見つめないでほしい。

こんな状況なのに、私ったら目の前の男にドキドキしている。