お星さまに願いを!
☆2☆私からの手紙
朝、目が覚めてから今まで、あまりにも衝撃が大きすぎて、
私は玄関の前でしばらく呆然としていた。
ふと我に戻り、西山さんから渡された封筒に目を向ける。
封筒の表には『17歳の楓子へ』と書かれていた。
ひっくり返してみると、『大人楓子より』とある。
どうやら、『私』から私への手紙、らしい。
私は、とりあえずリビングへ向かった。
さっきは混乱していて、あまり周りを見ていなかったけど、シンプルな家具で統一された、広くてきれいな空間だった。
私は、少し大きめの二人掛けのソファーにボスンっと腰かけ、
封筒を開けて手紙を取り出した。
「あ、本当に私の字だ・・・。」
信じ難いけど、どうやら間違いなく私が書いたもの。
これを読めば、今置かれている自分の状況が理解できるはず!
私はそう信じて早速手紙を読んでみることにした。
「えっと?・・・」