お星さまに願いを!
ゼェ、ゼェ・・・。
着いた!着いたよ!
チャイムが鳴る前に教室に!
私は、窓際の一番後ろにある自分の席に、ドカっと座り込んだ。
自転車を全力で走らせて、駐輪場から教室までダッシュだった。
運動部でもない私は、もう限界に近い。
「・・プー子、アンタまたギリギリだね。5分前だよ。ちょっとは心臓、労ってやりなよ。」
「はぁ、はぁ、お、おはよう、はぁぁ、ノリちゃん。はぁ。」
苦しい・・苦し過ぎてまともに喋れない。
私の席の真ん前に座り、呆れながら私を眺めている色白美人さんは、
親友のノリちゃんこと、長谷部 乃理子(ハセベ ノリコ)ちゃん。
で、私はの名前はプー子じゃなくて、ふ・う・こだよ。楓子!