お星さまに願いを!

気まずくなった私は、へへへ、というヘンな引き攣り笑いしか出てこなかった。

「さぁ、ご飯、ご飯・・ハハハ。」

放心している翔平の腕を引っ張ってリビングまで連れていった。

「ちょっと・・・翔平、大丈夫ですか?」

虫のショックなのか、靴が汚れたショックなのか、まだ放心してる。

「あのぉ、靴のことは謝りますって。ごめんなさい。・・・翔平?」

反応が無いから、私は翔平の顔を覗きこんだ。

すると、急に我に返った翔平は、ニヤリと笑った。



「楓子ちゃんが、ちゅー、してくれたら、許してあげる。」


はい?

何この展開は?

ていうか、切り替え早っ!
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