お星さまに願いを!

「マジで?そういえばプー子、中学の時から言ってるよね。『運命の人』って。ずっと信じてるんだ?」

ノリちゃんは長い足を組み直しながら、楽しげに言った。

「そっ!どこかに私の運命の人がいて、いつかきっと出逢うんだから!はぁぁぁ。私の理想通りの人だったらいいなぁ。」

私はうっとりと想像し始めた。

「おっ、プー子の理想って?」

ノリちゃんが興味深々で聞いてくる。そういえば、私の理想なんて、あまり話したことがない。

長い付き合いなのに、考えたら不思議だよ。
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