お星さまに願いを!
「じゃあ、翔平、お休みなさい!」
私がそう言うと、
「楓子ちゃん。楓子ちゃんがベッドで寝て?僕がソファーで寝るから。」
と言ってきた。
それは、さすがに申し訳ない。
「だめだよ。このソファーじゃあ、翔平の足、はみ出しちゃうよ?それに、仕事して疲れているでしょ?私にはこのソファーが丁度いいし。」
私は笑顔で答えた。
「でも、楓子ちゃん···。」
翔平が私を気遣ってくれているのが分かる。
それがなんだか嬉しかった。
私は、寝室まで翔平の背中を押して行き、翔平が気にしないように、明るく言った。