お星さまに願いを!


「じゃあ、翔平、お休みなさい!」

私がそう言うと、

「楓子ちゃん。楓子ちゃんがベッドで寝て?僕がソファーで寝るから。」

と言ってきた。

それは、さすがに申し訳ない。

「だめだよ。このソファーじゃあ、翔平の足、はみ出しちゃうよ?それに、仕事して疲れているでしょ?私にはこのソファーが丁度いいし。」

私は笑顔で答えた。

「でも、楓子ちゃん···。」

翔平が私を気遣ってくれているのが分かる。

それがなんだか嬉しかった。

私は、寝室まで翔平の背中を押して行き、翔平が気にしないように、明るく言った。


< 96 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop