ひとつ、屋根の下で

「決まってんだろ。恋人ごっこだよ」


今更何訊くんだよ、とでも言いたげな口ぶりの高槻くんだけど。


……意味わかんないんですけど!!



「理解できないの?おまえ、ほんとアホだな!!」


「はあ!?」


「よっ、と!」


「きゃ……っ!!」



高槻くんは、いきなりアホ呼ばわりされ思わず思い切り眉を顰めた私の手を引っ張ってベッドから立ち上がらせる。


反動のままに、彼の腕の中にダイブしてしまった。



「きゃああっ」



変態ーー!と叫びながら素早く離れる。


ずさあぁっ、と効果音が付こうかというくらい、勢いよく後ずさった。


すると、何がおかしいのか、ククッと喉を鳴らして笑う高槻くん。


……何よ!!


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