流れ星デイズ




この体の不具合が明らかになってから、川崎先生は私を病院に数回呼び出し、徹底的に調べ尽くした。


私は嫌がったのだけれど、パパやママにこのことを伝える、と脅されては断れなかった。


川崎先生としては、病名をつけられるのならつけて、なんとか治療法を見出したかったのだと思う。




でも、何も見つからなかった。


ただ奇妙な症状は頻度を増し、体力は日に日に衰えていく。


「夏に会ったときは、今までで一番健康そうにしていたっていうのによ……」


急激な体調の悪化と、その原因を突き止められないことに、川崎先生は強い憤りとやりきれなさを感じているようだった。


それは、私のほうが申し訳なくなってしまうほどに。




いや、この強い罪悪感には、ちゃんと理由がある。


だって、心の深い深い場所で、私は事の真相に気づいているのだから。

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