流れ星デイズ
二度目の誘い
突然の問い。
「ねえ、気が向いた?」
「え?」
講義が終わり教材を片づけていた私は、きょとん、とした。
「ねえねえ、向いたよね?
うん、分かる、私には見える、すっごく気が向いてきてる」
一人でうなずいている綾乃。
「ちょっと待って、何が向いてるの?」
「もう、昨日話したじゃない、ライブのこと!」
そういえば、そんな話をしたっけ。
「きてくれる気に、なったよね?」
可愛らしく首をかしげて上目遣い。
この綾乃は、おかしい。