流れ星デイズ

二度目の誘い





突然の問い。




「ねえ、気が向いた?」


「え?」


講義が終わり教材を片づけていた私は、きょとん、とした。




「ねえねえ、向いたよね?

うん、分かる、私には見える、すっごく気が向いてきてる」


一人でうなずいている綾乃。


「ちょっと待って、何が向いてるの?」


「もう、昨日話したじゃない、ライブのこと!」


そういえば、そんな話をしたっけ。


「きてくれる気に、なったよね?」


可愛らしく首をかしげて上目遣い。


この綾乃は、おかしい。

< 25 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop