流れ星デイズ


「ほんとはね……ずっと、一緒にいたかった。

……でも、わたしは、圭吾さんの……」


「いいよ」


圭吾さんは、私の形を確かめるように、そっと髪をなでながら。


「分かってるから。

もう、気にしなくていいから……」


そして、彼の額が私の額に落ちてきた。


「沙妃ちゃんがいれば、何も要らない」




枯れ果てたと思っていた涙が、あふれてくる。




私もだよ。


私も、圭吾さんがいてくれるなら、何も要らない。




「ねえ、圭吾さん」


「ん?」という相槌が、くっつけた額から優しい振動となって私へ浸透していく。


どこまでも穏やかな気持ちで、私は続ける。


「研究所で、わたし、星を、たくさんみました。

ほんものの……きれいな星……」


でも、寂しかった。


そのとき私は一人だったから。




「やくそく、おぼえてますか?」


今度は、二人で見たい。




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