穢れた愛
息を切らし
汗ばむ柏崎が
SEXを堪能する顔を
見上げていた絵里
憎悪を抱く男と
躰を重なる事に
違和感は なく
性欲だけを
満たす愛
突き上げられる性器に
反り返る絵里の髪を撫で
笑う柏崎
「青柳の前でも
淫らな顔を見せてるのか」
貪欲な男
勝ち誇らなければ
いられない
貧困な男
柏崎の首に
腕を回し
縋りつきながら
囁く絵里の言葉
「イキそう」
偽りの演技に
呆気なく達す柏崎
愛の醜態