穢れた愛


苛立ちが納まらず
震えだす躰


脅迫めいた
絵里の気迫に押され
駆け付けた柏崎


躰中から
妖艶な気を放ち
髪を振りほどいた絵里が
柏崎の首に手を廻し
唇を這う舌が
艶かしく踊る


細い指先が
柏崎の髪を撫で回し
唾を飲む柏崎は
絵里を抱き寄せ


「どうした」


纏わりつく性欲の波に
支配される事を拒む姿勢を繕い
勝誇りたがる


「抱いて
 お願い」


厚情した吐息


柏崎と絵里は
縺れながら
服を脱ぎ棄て


ベッドの上へ
傾れ込んだ


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