4文字のあいしてる【完】
「昨日ね、春山さんに言われたんだ。『運転士になりたいなんて思ってないんじゃないのか』って」



「春山さん⁉・・・そう。奏の上司、春山さんって言うのね。奏はどうしたい?運転士を諦めたい?」




「・・・運転士の夢は私の夢だった。それにトメさんとも約束したの。どんなに辛いことがあっても運転士になるって。私の夢はトメさんの夢だから。でも・・・今は運転士を目指すことが辛い。始まりも終わりも運転士の夢だから」




ごめんね。前のように真っ直ぐに私は夢を追えない。


やっぱり私は圭吾が好き。好きで好きで会いたくてたまらない。


だから圭吾と別れる原因になった運転士を目指すのが辛すぎる。だから・・・




「お母さん、私、運転士の夢を・・・諦めるよ」




そしてトメさんとも圭吾とも本当にさよならする。


それが1番いいんだ。もう限界だよ。
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