蝶龍‡番外編‡
あたしの只事でない雰囲気に
光樹の声が低くなった
琉伊『××…病院…。ゆーとと…たく…やが…うっ…』
光樹《××病院だな待ってろすぐいってやるから》
早口でそれを言うと
電話が切れた
ツゥーっ…ツゥーっ…。
機会音が余計に不安を掻き立てる
ケータイを握り締めて
光樹が来るのを待った
光る手術中の赤いランプ
神様がいるなら
あたしから大切な人たちを奪わないで
あの2人を連れていかないで