呟くだけの日記帳。
溢れたから「好き」と言った
零れたから「好き」と言った
伝えたいから「好き」と言った
抑えられずに「好き」と言った

告白とかそんなんじゃなく
ごく自然に挨拶するみたいな
伝えたから戻れない
知られたから戻れない

傍にいれるハズもなく
友達に戻れるワケもなく
ただ壊れていくこの関係は
もう二度と戻ることはない

戻らない戻れない
伝えたから知られたから
戻らない戻れない
口から零れた言葉は

二度と取り消すことはできないのに

いっそ忘れてしまえたらいいのに
そのほうが楽なのに
でもホラ髪を撫でる
とても優しく抱きしめる

「ごめんね」と謝る
期待してしまうだけなのに
忘れられなくなるのに
まだ好きでいてしまうのに

そんな簡単に忘れられるわけなんかない。
長い長い時をかけて育った恋は
同じぐらい時間をかけなければ消えないのに
忘れられないから

勝手に気持ちを押し付けただけ
告白でもなんでもない「独白」
一人で伝えて終わるだけ
ほらいま愛になれなかった恋が
雫になってこぼれた
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