くじら喫茶
「図書館に行こうか」

と言うと、

「やったー」

と喜んで走り出す娘。

「走ったら危ないでしょ~」

と言ったが彼女にはきっと聞こえていない。

本の大好きな娘。

元気に走る姿を見て、久しぶりに彼の本でも読んでみようかな~と思った。

今なら彼の気持ちもわかるかも…。

「待ちなさい~」

と追いかけると彼女はキャ~と言いながらさらに早く走り出した。

< 10 / 15 >

この作品をシェア

pagetop