くじら喫茶
きっと私にもあんな時代があった。

お母さん何してるのかな?

元気なのかな?

私…もう18歳になったよ。

そう心の中で母親に語りかけた。

「葵~待ってよ。今日もあそこに行くの?」

「うん。てか戻るの。めぐるが急に呼び出すから…もう」

「ごめんごめん。だって買い過ぎちゃってお金足りなくなっちゃったんだもん」

と大量の荷物を抱えながら舌を出す。

彼女には時々呆れる。

でもそんなところも憎めないんだけど…。
< 13 / 15 >

この作品をシェア

pagetop