くじら喫茶

その話がどうしても理解できなかった私はそれを読む気にはならなかった。

どこか生々しく思えたから…

「ママ…あしたくまチャンもっていってもいい？」

「えっ？くまチャンは置いていった方がいいよ」

「え～なんで？くまチャンだってえんそくいきたいよ～きっと」

「ん～でもくまチャン、ちょっと大きいからね」

ん～と悩む娘を見て、

「じゃ～くじらサンならいいんじゃない？」

「くじらサンか～」

とまた悩む娘。

じゃあアレとコレと…

と手を使って考えている彼女が微笑ましかった。