無題
一変する
『おはよ』
いつもとかわらない挨拶。
でもこの日は違った。
挨拶すると必ず返事がかえってくるのに、今日は返事なんてなかった。
『昨日、有川と会ってたんでしょ?』
『えっ、会ってたというか…なんというか…』
『何いってんの?』
るかの目は私の目をにらみつけていた。
『黙んないでよ。幸也もなんかいったら?』
『俺は…』
幸也は私をみず、教室をあとにした。
『なんで…』
幸也のあとをみず、有川をみた。
相変わらず誰もみていない。
有川以外の目は、冷たく氷のような目でした。
『私…会ってない。一度も学校以外で会ってない。信じて…』
『信じるなんてできない。』
『…なんで?証拠もないんでしょ?』
『……有川がいったのよ。昨日会ったって…。』
『有川のこと信じるの?親友の私じゃなくて?』
やっと私から目をそらせてくれた。少し気も楽になった。でも周りの目は変わらなかった。