無題

一変する



『おはよ』
いつもとかわらない挨拶。

でもこの日は違った。
挨拶すると必ず返事がかえってくるのに、今日は返事なんてなかった。


『昨日、有川と会ってたんでしょ?』


『えっ、会ってたというか…なんというか…』

『何いってんの?』

るかの目は私の目をにらみつけていた。

『黙んないでよ。幸也もなんかいったら?』

『俺は…』

幸也は私をみず、教室をあとにした。

『なんで…』

幸也のあとをみず、有川をみた。

相変わらず誰もみていない。

有川以外の目は、冷たく氷のような目でした。

『私…会ってない。一度も学校以外で会ってない。信じて…』

『信じるなんてできない。』

『…なんで?証拠もないんでしょ?』

『……有川がいったのよ。昨日会ったって…。』

『有川のこと信じるの?親友の私じゃなくて?』


やっと私から目をそらせてくれた。少し気も楽になった。でも周りの目は変わらなかった。

< 47 / 87 >

この作品をシェア

pagetop