無題
ギィー…
椅子をひく音が聞こえた。
そう、有川が席をたった。
みんなの目は、私、有川、私、有川…と交互に見つめる。
チュッ…
『嘘つくのはダメだよ。お仕置き。』
『やめてよ…。変な勘違いされ…』
チュッ…
有川に口を止められた。
『嘘つきには、お仕置きが必要だな。アハハハ』
有川は、笑い声をあげながら教卓にいった。
『ありえないんだけど…』
るか…
いつの間にか私とクラスメイトに境界線ができていた。
『さぁ!ゲームのはじまりだ!』