無題
教卓の前にいる有川が大きな声をあげた。
『みんな…今日からゲームに参加することになった。ゲームに残り続けたら…まっ、おめでとう。』
『何言ってるの?』
私は、有川に近づこうとして一歩前進した。
『キャッ…こっちこないでよ…』
クラスで目立たない、あまり話したことのない女の子に嫌がられた。
『ゲームに残れなかったら死だ!アハハハハハ。おもしろい。』
死…。私が今1番聞きたくない言葉。
私には、死しかないのか?お母さん、私のことをなんて思ってる?
必要?不必要?
私は、お母さんのこと…
そんなこと考えたことない。お母さんは…私のお母さん。それだけ。お母さんのこと、お母さんってしか思ったことない。
わからない。
わかることは1つ。
私よりお父さんのことのほうが大切。必要…。
なら…私は必要じゃないのかな?
そうしか思えないんだよ。
あのババア…マジ嫌い。
マジでマジでマジ…で…