無題
自分
『なんかあれば、俺のとこにきてよ。』
この言葉…信じてる。
私は、有川の家のチャイムを何度も押し続けた。
『どうしたの?』
私は、強く有川を抱きしめた。
有川は戸惑い、ドアを閉める。
『どうした?』
泣いている私を優しくなでる有川は、お兄ちゃんのようでした。
引きずられるようにソファーに連れていかれた。
『ここに座って…落ち着いて…。』
有川は、私の隣に座って背中をゆっくりなすってきます。
数分後、少し楽になり、自然と頭を有川の肩においてしまいました。
すると有川も頭を私に向けてくれました。
『もう大丈夫?』
『あっ…ごめん…。』
有川は、立ち上がって私の前に膝をつけて座った。
『さぁ、どうしたのか説明してもらおうか。』
有川は、私の膝に両手をおいた。