白の偽り姫

・親友

全て話し終えてから蘭を見るのが怖かった。

私のことをどう思っただろうか・・・。

軽蔑した?

もう一緒にいたくないって思った?



意を決心して顔を上げた。



『・・・っ!』



蘭は・・・泣いていた。


いつも笑顔で涙なんて見せたことがなかった蘭が・・・。

私も自然と涙があふれてきた。



「せな・・・ずっとひと・・りで頑張ってきたんだね・・・。」



それらた2人で泣き続けた。






・・・どれくらいたっただろう。


気づけば涙も止まって2人で笑い合っていた。



蘭は深くは聞いてこなかった。
私はずっとそばにいるよって言ってくれた。



『・・・ほんと?』



「あたりまえじゃん!だって私たち親友でしょ?」



親友ってこうゆうことなんだ。


今までわからなかったけど蘭が私にそれを教えてくれた。





蘭が友達で・・・親友でほんとうによかった。

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