白の偽り姫
その日の夜、私は1時間近く冬汰先輩にメールを送ろうか迷っていた。



今日帰ろうとレジへ向かい代金を払おうとしたら冬汰先輩がみんなの分を払ってくれた。

遠慮したけど「今日は特別」と笑顔で言われたら断れなかった。




そのお礼のメールを送ろうと送信ボタンを押せないでいた。

今日会ったばかりでメールを送るのは迷惑だろうか。



結局メールを送らないほうが失礼だと思い思い切って送信ボタンを押した。
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