白の偽り姫
-始まり-
チュン・・・チュン・・



「せなー。起きなさーい!」



『・・・ん。』



私は壁にかかってある時計を見た。

まだ7時だよ・・・。

もう少し寝かせてよ。

そう思い2度寝をしようと思ったらお母さんが部屋まで来た。



「せな!今日入学式でしょ!」



・・・。



『あぁっ!』



そうでした。


今日は待ちに待った入学式。

この入学式で私の人生が変わるかもしれないのに・・・

やばいよ・・・準備間に合わないよー。泣



『もー、お母さん!もっと早く起こしてよ!』



「何度も起こしたわよ!」



髪を巻いて、ファンデーションを塗って、茶色のカラコンをつけたら・・・完璧!!

時間ぎりぎりに支度が整い玄関へ向かった。



『いってきまーす!』



「ご飯食べていきなさい!」



『間に合わないからいい!』



「もう。気を付けていくのよ!」



『はーい』
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