白の偽り姫
昼休み、先輩方が教室に遊びに来てくれた。



「せなちゃん体長大丈夫?」



「心配したぞーっ!」



『はい、もう元気です!心配かけてごめんなさい。』



心配してくれる人がいるってこんなに心があたたかいものなんだ。




すると教室の後ろでで男子数人が水風船でキャッチボールを始めた。



「おー、水風船なんて懐かしいな。」



「本気だすぞー!てりゃっ!」



力を入れすぎたのかコントロールが効かなくこっちに飛んできた。



バシャッ!



案の定私は頭から水を浴びた。


……やばい…ファンデーションとれちゃうっ…!

急いで顔を下に向け手で顔を隠した。




…見られたかな?



「せなちゃん大丈夫!?はい、タオル!」



冬汰先輩は部活用のタオルを頭からかぶせてくれた。



「せなびしょ濡れ!大丈夫?」



よかった…見られてなかったみたい。
< 40 / 40 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop