白の偽り姫
式が終わり教室へ戻るとみんなもう仲良く話していて戸惑った。

みんな中学から一緒の子が多いから仲良しなんだ。


せっかく友達ができると期待していたのに・・・また仲間はずれか。

トイレなんか行ってる暇なかったな。

どうしよう・・・話しかけるのは苦手なんだよ・・・。


自分の席についてソワソワしていると、



「こんにちは!」



綺麗な女の子が笑顔で話しかけてきてくれた。



『こ、こんにちは!』



驚きと緊張で声が裏返ってしまった。



「ふふふ。」



笑われた・・・恥ずかしい・・・。



「ごめんごめん!私、水沢蘭。よろしくね!」



『私は、神崎星七です!よろしくお願いします!』



「せなって呼んでもいいかな?あと敬語じゃなくて大丈夫だよ!蘭って呼んで。」




水沢蘭。

笑顔がかわいくて優しそうな子。

身長は私よりも高くて真っ直ぐな目をしている。



私もこんな子になりたいな・・・。



『うん、蘭改めてよろしくね!』


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