白の偽り姫

家についてからお母さんに今日のことを話した。


16年間彼氏もいなければ友達のいなかった私に高校生活初日で友達ができてしまうんだもんお母さんもびっくりしていた。

でもとても嬉しそうだった。


お母さんと話に夢中になっていたら蘭からメールが来ていた。

内容は明日の朝一緒に登校しようというメールだった。

私は嬉しさのあまりお母さんに抱きついてしまった。



『早く明日にならないかな。』



こんなことを口にする日が来るなんて過去の自分は思ってもみないだろう。


一人浮かれているとお母さんにお風呂に入るよう言われた。





お風呂のことを考えただけで自然とため息が出てしまう。

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